まず、台湾人材採用のメリットとして、以下の5点が挙げられます。
それぞれの特徴について詳しく見ていきましょう。
1、高い親日性
台湾はアジアでも特に親日的な国として知られています。日本統治期には、近代的なインフラ整備が進められ、法制度、上下水道、交通網、電力、通信などの基盤が構築されました。
教育面では特筆すべき成果が見られ、統治初期にわずか0.5~0.6%だった学齢児童の就学率は、1943年には70%を超え、終戦時には識字率が92.5%に達しました。これが後の台湾経済発展の礎となりました。
現在の総統府(旧台湾総督府)をはじめ、当時の建造物が今なお残され、文化的にも日本との共通点が多く見られます。こうした歴史的背景が、現代の親日感情の形成に大きく影響していると考えられます。
2、開放的な性格
台湾人は一般的に社交的で明るく、開放的な性格の持ち主が多いとされています。温暖な気候も影響してか、寛容で温和な国民性を持つと評されることも。このような特性によって、職場の雰囲気を明るくし、円滑なコミュニケーションができるでしょう。
3、迅速な業務遂行力
台湾の業務文化では、迅速な判断と効率的な処理が重視されます。「過程」よりも「結果」を重視する傾向があり、優先順位を明確にした業務遂行が一般的です。ただし、迅速性を重視するあまり、細部の完成度が期待値と異なる場合もあります。
この特性を理解した上でマネジメントを行えば、素早い成果達成が期待できます。特に、アジャイルな対応が求められるスタートアップ企業などの環境で、その能力を発揮する可能性が高いと言えます。
4、充実したエンジニア教育基盤
台湾では1980年代から本格的なエンジニア教育が展開されてきました。これは、ハードウェア製品の受託生産を主力としてきた産業構造が背景にあります。近年は製造拠点の中国シフトを受け、台湾政府はAI人材育成に注力しています。
Element AIのJ.F. Gagne CEOによれば、AIの新規プロジェクトを担当できるエンジニアは世界的にも約2万2000人程度とされています。
台湾では2019年に公教育にAI教材が導入され、蘇貞昌行政院長は「年間1万人のAI研究開発人材育成」を目標として掲げています。こうした教育環境の充実性は、GoogleやFacebookなどの大手IT企業の注目も集めています。
特にGoogleは台湾での新拠点設立と大規模採用を計画しており、アジアの重要な開発拠点としての成長が期待されています。エンジニア不足が課題となっている日本企業にとって、台湾の技術者人材は貴重な戦力となり得ます。
5、日本語運用能力の高さ
台湾では日本語が英語に次ぐ主要な外国語として位置づけられています。2018年度の調査によると、高等教育機関での学習者が7万433人、中等教育機関では5万4551人を数えます。
高等教育機関153校中、約90%にあたる139校が日本語科目を開講しているという実績があります。日本語が身近な言語として親しまれている環境から、日本での就業を希望する台湾人材の多くが、一定水準の日本語運用能力を有しており、職場でのコミュニケーションにおいても支障が少ないと考えられます。
まとめ
以上、台湾人材採用の利点を5つの観点から解説しました。
個人差は存在するものの、国民性として見た場合、他のアジア諸国と比較して日本の企業文化との親和性が高い人材が多いと言えます。
グローバル人材の確保を検討されている企業様は、ぜひ台湾人材の採用を検討してみてはいかがでしょうか。
台湾人材採用のエキスパート JobMenta
JobMenta(ジョブメンタ)は、台湾人材の採用支援に特化したコンサルティング・人材紹介会社です。「効率的かつ効果的なデジタル・IT人材採用の実現」をミッションに掲げ、アジアや日本の企業によるDX人材採用を数多く支援してきました。台湾人材の採用や台湾進出に関するご相談は、ぜひJobMentaにお任せください。